発達性ディスレクシアって?

発達性ディスレクシアをご存じですか?

発達性ディスレクシア(発達性読み書き障がい)は、LD(学習障がい)の8割を占める中核的障がいです。
約8%の出現率で障害種の中でも一番多い割合です。
他のADHDや自閉スペクトラム症と併存していることもあります。
コミュニケーションに問題はなく、理解力もあり、見た目ではわかりません。
そのため「やる気がない」「怠けている」「家庭の問題」と誤解されやすいです。本人や親自身も「努力不足」や「能力が低い」と思ってしまいがちです。

※発達性ディスレクシア研究会HP「ディスレクシアを理解するために」 より
https://square.umin.ac.jp/dyslexia/

誰よりも困っているのは子どもたち自身です。

早期発見早期対応が必要です。

ディスレクシアの子どもと支援する大人のイラスト

⼦ども⾃⾝の感じている困難さに寄り添い、
適切な⽀援⽅法を学びましょう

読み書きが苦手な子ども

読み書きが苦手であることだけで、子どもの能力を評価しないであげてください。
学校では、読んだり書いたりの学習がほとんどです。みんなと同じ方法で学習しようとすると、発達性ディスレクシアの子どもにはハンディがあります。そのため、お子さんに合わせた学習方法を獲得することが大切です。そして、本人の努力だけでは上手くいかないことは必要な合理的配慮を受けることで、皆と一緒に学ぶことができます。そのためには、お子さんの苦手な特性を知る必要があります。

デジタル機器から学ぶ子ども

また、学ぶ方法は、教科書や参考書からの文字からだけではありません。デジタル機器からインターネットやDVD教材、教育TV、などからの映像や音声入力、体験など、見たり聞いたりしても学べます。実際、その方が学びやすい人も多いです。

俳優のトム・クルーズ氏は、アシスタントの方に台本を読み上げてもらいセリフを覚えてあの名演技をしています。作家のアガザ・クリスティさんは、代筆をしてもらって多くの素晴らしい小説を世に出しています。映画監督のスティーヴン・スピルバーグ氏は、映像で表現してやはり素晴らしい作品を生み出しています。

ディスレクシアの子どもと周囲の大人の理解

学校の成績が、その人の能力のすべてを評価しているわけではありません。支援する人たちはそれをよく理解して、常にお子さんに寄り添い、本人に必要な指導や支援ができるサポーターでいることが重要です。

どの子も周りから大事にされ、苦手さをもったありのままの自分を愛し、自分らしい幸せな人生を歩んでいって欲しいと願っています。

発達性ディスレクシアの症状

アイコン_はてな

通常の読み書きの練習をしても
音読や書字の習得が困難である

アイコン_読む

音読ができたとしても
読むスピードが遅い

アイコン_書く

漢字や片仮名の形を思い出すことが難しいため
文字が書けない
または よく間違える

アイコン_困った

文字を書くことはできるが その文字の形を
思い出すまでに時間がかかるため
文章を書くのに非常に時間がかかる

書籍「うちの子は字が書けないかも」と思ったら
宇野 彰・千葉 リョウコ(著) ポプラ社
14ページより引用

書籍表紙「うちの子は字が書けないかも」と思ったら

発達性ディスレクシアと誤解をされやすい症状

以下の症状は、発達性ディスレクシア特有の症状ではありません。

● 不器用だったり、運動が苦手だったりする。
● 不注意である。
● 整理整頓が苦手である。
● 約束の時間が守れない。
● 場や空気が読めない。
● こだわる傾向がある。

但し、ほかの発達障害を併せもつことがあります。

※発達性ディスレクシア研究会HP「ディスレクシアを理解するために」 より
https://square.umin.ac.jp/dyslexia/

発達性ディスレクシアは周りの大人の理解が重要です

発達性ディスレクシアは周りの大人の理解が重要

発達性ディスレクシアの子どもが周りとの違いに気付き始めるのは、小学校後です。

  • 文章を読み上げてもらえば理解できる
  • タイピングを覚えれば、デジタル機器で文章が打てるようになる
  • 読むより聞く方が理解しやすく、読み上げ機能を使うだけでもだいぶ違う
  • 漢字を読むのが大変な時には、漢字にルビをふる

など、その子のやりやすいやり方に変えれば、学習が楽になります。
決してできない訳ではなく、学び方の回路がみんなと違うことを、周りの大人が理解することが重要です。

理解の第一歩は“障がいを知ること”

読み書き検査

発達性ディスレクシアの子どもの客観的な状態を、周囲が共有すること、そして、ひとりひとりに適した学習方法や支援が必要です。
本人と保護者、先生と支援員など、特にその子に直接関わる人たちが話し合い、本人に必要な指導や支援を踏まえた学びの充実に向けて折り合いをつけること。
それには、「個別の教育支援計画」の作成と共有が、なくてはならないものとなります。

発達性ディスレクシアの理解の第一歩は、本人も周囲も本人の障害特性とその起因を知ることです。そのためには、適切なアセスメント(検査)を受けることから始まります。

合理的配慮について

そして、本人の努力ではどうすることもできないところは「個別の指導計画」に基づく「合理的配慮」等による環境支援によって、みんなと同じスタートラインに立って学べるように配慮することが重要です。
また、子ども自身が自分の特性を知り、自分から支援を求めていけることが望ましいといえます。

(東海テレビ NEWS ONE)
人により程度や特性にバラつき…生まれつき読み書き難しい『発達性ディスレクシア』第一歩は“障害を知る事”